キッチンやバスルームと比較するとリフォームに向いているタイミングが分かりにくいのがトイレです。こまめに掃除をしていると、あまり見た目も劣化しませんし、最も新しいものにリフォームしたところで、それほど機能には大きな違いはないと感じている人は少なくありません。

トイレは耐久性という意味合いでは、かつての便器は全部陶器だったため、割れてしまわない限り百年でも2百年でも使うこと自体は可能です。しかし配管やパッキンの耐用年数は、およそ20年から30年ぐらいとなっています。ですので、トイレを交換するタイミングはパッキンなどから水漏れが発生したり、配管が故障するなどといったトラブルを引き起こす可能性が高くなる、およそ20年から30年ぐらい経過した頃が目安ということになるのです。

ただし、この目安はあくまでも物理的な耐用年数で考えた場合の話で大切になってくることは、その住居に暮らしていく上で使い心地が良いかどうかということになります。リフォームに適したタイミングは故障したとき、という訳ではありません。使いにくいと感じたとき、すなわち生活寿命というものを迎えたときがリフォームの適したタイミングと言うことができるのです。生活寿命を迎えると、そこに暮らしている人は不便さを感じることになります。トイレからする匂いが気になってきたり、便器に付着した汚れがなかなか落ちにくくなってきたら、交換することを検討するべき時期であると言えるのです。