トイレリフォームをする際は便器を選ぶ前に、いくつか確認しておかなければならないことがあります。その一つがトイレの排水方式です。トイレリフォームでは、既存の便器を取り除き新しい便器を設置します。もしも建物の構造に合わない便器を選んでしまうと設置できなくなってしまうのです。
この排水方式というのは、配管のタイプによって二つの種類に分けられます。一つは床排水で、便器やタイルの壁側をのぞいた時に配管の見えないものがこれにあたります。戸建の場合がこの方式で便器の真下に排水管が接続されているので、見ることができなくなっています。もう一つは、壁排水で、壁から排水管がつながっているのが見えるものを指します。マンションでは、ほとんどのトイレがこの方式をとっており、スペースの節約になります。それぞれの方式に合った便器を選ばないと水を流せなくなってしまうので、よく確認してください。それぞれの方式で商品の値段が異なったり、どちらかの方式にしか対応していない商品もあります。
その他に、排水芯と排水高を確認する必要があります。前者は、床排水の便器の後方の壁から配管の中心までの距離のことを言います。後者は、壁排水の配管の高さのことで壁に沿って床から配管中央までの高さを測ります。各メーカーの商品によって対応する排水芯の位置が違うので注意してください。見えにくく測りづらい部分なので、自分で測れない場合は、リフォーム業者に確認してもらうと良いでしょう。