一口に洋式トイレといっても、その種類には様々なタイプがあります。これから洋式トイレのリフォームを検討しているなら、特に次の4タイプについて覚えておくと、リフォーム業者との相談の際に役立つはずです。
まず1つ目は、組合せ便器です。一般的に最もオーソドックスなタイプであり、その特徴は便器と便座そしてタンクそれぞれのパーツを組み合わせて、全体が構成されていること。メリットは故障が生じた箇所のパーツを取り替えるだけで、速やかに修理が可能な点です。他方でデメリットは、タンクに水をためてから水を流す仕組みなので、水がたまるまでの時間ロスが生じることです。
2つ目のタイプは、シャワートイレ一体型の便器。その名称の通り、シャワートイレと便器が一体化した点に、大きな特徴があります。見た目がスマートなので、リフォームで室内のインテリアを重視する方には、メリットが大きいと同時に、掃除しやすい点も見逃せません。その一方でデメリットは、組合せ便器と同じくタンクに水がたまらないと、洗い流せないという点です。
この一体型にはタンクレスタイプもあり、これが3つ目のタイプ。タンクそのものが無いことで、より一層スタイリッシュになっていると言えます。その反面、タンクレスは水圧を活用して便器を洗浄する仕組みなので、水圧の弱い高層階のマンションやビル等で不向きなケースがあるのが、主なデメリットです。
最後の4つ目は、キャビネット付きタイプ。これは便器の背面にキャビネットを設置し、そこにタンクや給排水管を格納している点に特徴があります。見た目がスッキリするので、シャワートイレ一体型と同様に便器のデザイン性やお部屋のインテリアを重視するなら、大きなメリットがあります。ただしあくまでもタンクは必要になるため、組合せ便器のように水がタンクにたまるまでは、流すことができません。もしリフォームで希望するなら、この点は要注意でしょう。